3つめの世界自然遺産

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の旅行(12)

〈文化遺産completeでなくなった〉

2024年6月23日付け日本の世界文化遺産COMPLETE! | 河辺啓二 kawabekeiji.comで日本国内世界文化遺産すべて「制覇」したはずだったが、その後、同年7月に「佐渡島の金山」が21個めの国内文化遺産に登録されたため、再び「完全制覇まであと1つ」状態に戻ってしまった。

〈世界遺産completeは困難か〉

一方、国内世界自然遺産は、2021年に5つめとなる「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が登録された。文化遺産に比べアクセスが難しい(+私が理系より文系肌=自然遺産より文化遺産に興味あり)ためか、自然遺産は「白神山地」しか行ったことがなかったが、2024年9月に「屋久島」を、そして本年ゴールデンウィークに「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」を訪れて、5つ中3つ「制覇」したこととなった。あとは、「知床」と「小笠原諸島」の2か所となった。「知床」は2022年のカズワン事故のこともあり、また私が寒がりであることもあって、なかなか訪れたい気持ちになっていない。更に、「小笠原諸島」は船で丸一日かかると聞いて、やはり「行ってみたいなぁ」と思わず、尻込みしている。どちらかというと、暑い夏なら前者の「知床」にいけるかなぁと長期的検討中なのである。いずれにせよ、日本国内世界遺産完全踏破まで3つ(文化1、自然2)というのが現段階であり、可能ならば来年あたり「佐渡島の金山」かなぁと考えている。

〈6時間で一周できる徳之島〉

ほんの数日で世界遺産「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」のすべてを見られるわけでなく、まず初日は徳之島一周観光(約6時間)をしてから夕方空路奄美大島に渡り、翌日丸一日(夜10時過ぎまで)自然を楽しんだのだ。

「徳之島」といえば、若い世代にはピンと来ないかもしれないが、私ら世代には「五つ子ちゃん」「泉重千代翁」でよく知られた島なのだ。このため「長寿・子宝の島」の名をほしいままにしている。今回の訪島で初めて知ったのだが、ここの空港は「徳之島空港」でなくて「徳之島子宝空港」(!)なのである。

〈カヌー体験とアマミノクロウサギ〉

さて、奄美大島。午前中は、「モダマ自生地」の森を散策してから「黒潮の森マングローブパーク」でカヌー体験である。カヌーなんて人生初めてかなぁ。ガイドさんから指導されたとおり、マングローブに当たらないように身体の重心をずらしたりすると転覆しそうになる(まれに転覆する人もいるらしい)。必死に身体を前屈にしてマングローブを避けないといけない。元来運動神経悪い上に加齢現象のある私は転覆しないよう、なんとか約1時間半のカヌー体験を楽しんだ。

午後は、「金作原トレッキング」で約2時間ウォーキング、森林散策した。こここそが「世界自然遺産」と登録されているエリアなのだ。今まで見たことのないような植物が生い茂り、特に印象的なのは巨大なシダの葉だった。

さて、夜には、夜行性の野生動物を見るための「ナイトツアー」。7時半頃出発して解散となったのは10時過ぎだった。代表選手のアマミノクロウサギのほか、ハブ、カエル、トカゲ、フクロウなどが見られるようなスポットにガイドさんが連れて行ってくれた。動物苦手な私も「お勉強」と考えて写真を撮ったのである。