mojomo ビートルズデイ2023 

―みんな、はりきっていくべ!―

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の音楽論(24)

〈久々のライブ鑑賞〉

 前回コンサートらしきものに参加したのはいつだっただろうか。2020年当初に予約していたコンサートがコロナで休止して以来、この3年以上、いわゆるライブもコンサートも行ったことがない。年を取って、最大の人生の楽しみであった、(非日常を楽しむ)海外旅行とコンサートがコロナによって奪われ続けた3年間であった。

昨日(27日)、読売新聞群馬版に群馬でビートルズコピーバンドコンサートがあることを知り、行ってみようかなと。28日(日)午後1時から約3時間、みどり市大間々(おおまま)町の「ながめ余興場」でということだ。当日昼に用事があるが、午後2時くらいからは参加できそうだと思った。

〈ながめ余興場〉

さて、当日(28日)、「ながめ余興場」へ。変わったネーミングだなぁ、どんなコンサートホールかなぁと想像していたら、思いっきり和式の会場で落語か寄席でも行われそうな会場であった。会場に到着したのが2時過ぎで、出場バンド5組中3組目のバンドが演奏しているところであった。

出場アーティストは、以下の5組。

THE B-tributs(深谷市)

THE FOUR THIRDS(足利市)

#4Dream(東京)

World’s End(みどり市)

リッキー廣田(SPECIAL GUEST)

〈予想以上のすばらしさ〉

「和」式で、お客も200人程度のこぢんまりとした会場。入場料は、たったの1000円。遅れて入場したが、椅子席はほぼ埋まっており、空いていた端の前方の座敷席で2時間強、生演奏を満喫することができた。#4Dream、World’s End、リッキー廣田の3組しか見られ(聴かれ)なかったが、予想を上回るすばらしさだった。

私は、これまで(コロナ以前)、日本人・外国人のビートルズコピーバンドの演奏を東京等で何度も聴いてきた。日本の中で最高峰はCOMMA-DADAだと思っている。なにしろ、彼らの名演奏は全国に展開するカラオケチェーン店のビートルズの多くの曲で使われているくらいだから。

COMMA-DADA – – 昔かんりょう今いりょう – (kawabekeiji.com)

QUEENESSのフレディー・エトウの歌唱力はすごい! – – 昔かんりょう今いりょう – (kawabekeiji.com)

ここに来る前は、こんな地方のコンサートだから、そんなに上手でないバンドだろうなと「がっかり」を覚悟していた。しかし、嬉しいことにその予想は見事に裏切られた。COMMA-DADAと比べそれほど遜色ないパフォーマンスであったのだ。もちろん、最後のリッキー廣田さんというのは本当のプロで有名ミュージシャンということもあったが。

この催しは、基本的に(コロナ期を除き)毎年開催されているらしい。コロナ前、なぜか、私はそのことを知らなかった。その頃は、「本物のビートルズ」ポール・マッカートニーのコンサートに気が取られていたからかなぁ。

また、来年もいくべ!(「~べ」は、典型的な上州弁)

〈コロナ感染のリスクは・・・〉

ちなみに、客層の年齢の高さは、予想以上であった。70歳代~80歳代が大多数か。ジョンが生きていれば今年83歳、ポールはもうすぐ81歳ということを考えると、私のようにビートルズ解散後追っかけてファンになった年代より上のまさにビートルズ活動期にファンだった人たちなのだろう。

人が沢山の会場に2時間以上もいるという3年ぶりのシチュエーションに、5類に移行したとはいえ(こちらはもちろんマスク着用だが)僅かに不安があった。しかし、高齢者多数の客層の様子を見て安堵した。高齢者なのでコロナワクチンが5、6回済んでいそうだし、殆どの人はマスクをしている。更に、大声出す人は皆無で皆さん行儀良くおとなしく拍手するのだ。