中年検定マニア2011年の実績
 
チャレンジは続く、どこまでも―その2―
 

 

 

  2011年は、震災翌々日の3月13日の似顔絵検定準2級から、私の検定挑戦が始まった。もちろんこれには合格し、更に6月の同検定2級にもあっさり合格した。子供の頃から、お勉強以外の実技科目の体育と音楽が苦手な私でも、図画工作、美術だけはいつも通信簿では「5」をもらっていた。いよいよ次は準1級だが、予定の10月、翌年3月の試験日が都合悪く、次回受験は2012年6月以降となりそうだ。この調子だとひょっとしたら1級合格も夢ではないかも・・・(自惚れ)。

  7月に受けた歴史検定(日本史)3級がまさかの不合格。1問差だった。己(おのれ)の常識のなさを猛反省。日本史3級くらい常識で受からないと・・・。12月の雪辱戦は、少しは勉強したのでしっかり合格。ただ、勢いで受けた同2級は不合格。世界史も日本史も2級合格は今後の課題とする。

  少しでも合格の数を増やす意図もあって、11月に受けた語彙・読解力検定は、2級・準1級にダブル合格(予想外に平易だった)。1級はまだ設置されておらず、同級受験は当分先になりそうである。将来、英検や漢検に並ぶ巨大検定になるかもしれない・・・。

  何年も継続して受けているフランス語検定は、秋に受験。やはり、2級の壁は破れず。しかも、昨年より点数が下がってしまった。語学の勉強は毎日コツコツやらないと力が低下することを、身を持って感じた。準2級止まりで仏語検定から撤退か?しばし悩む・・・。 

  12月には、昨年3級でほぼ満点取った日本文学検定(近現代)の2級に挑戦。甘くはなく、敗退してしまった。(3級と違って)日本文学検定委員会編の問題集の設問に 答えられるだけのレベルでは駄目で、解答の解説に書かれていることまで覚えていなければ通用しない問題が多く出題されたのである。(本検定は年1回しか行われず)2012年12月に受験するかどうかわからない。

  さて、最大の課題、関門の漢検1級。6月と10月の2回受験したが、やはり玉砕。英検、数検で経験した「1級地獄」に嵌(はま)ってしまった。(多数の科目の合計点で競う)総合力で大学入試や国家公務員試験を突破して来た私にとって、このような検定試験は1科目だけの勝負なので、厳しい。しかも、英語や数学は、内容に幅がある(英語だと語彙、英文解釈、英作文、リスニングなど、数学だと解析(微積分)、線形代数、確率など)が、漢検は、まさに漢字ONLYだ。う〜ん、「検定三冠王」への道のりは、茨(いばら)の道だが、高学歴ではない高齢者や芸能人に漢検1級ホルダーが何人もいるだけに、撤退はできないなぁ。

以上、2011年の実績を、恥も外聞も捨てて受検順に示すと以下のとおり。

似顔絵検定準2級・・・○
似顔絵検定2級・・・・○
漢字検定1級・・・・・×
歴史検定(日本史)3級・・・×
漢字検定1級・・・・・×
語彙・読解力検定2級・・・・○
語彙・読解力検定準1級・・・○
フランス語検定2級・・・・×
歴史検定(日本史)3級・・・○
歴史検定(日本史)2級・・・×
日本文学検定(近現代)2級・・・×

結局5勝6敗で、負け越してしまった。トホホ。

中年検定マニア2010年の実績
 
チャレンジは続く、どこまでも
 

 

 

 2010年は、1月に実用フランス語技能検定(仏検)準2級二次の面接試験で最終合格を果たし、幸先よいスタートを切ったものの、あとはイマイチの1年であった。

調子に乗って(準2級一次試験の得点がよかったこともあって)、仏検2級に6月と11月に挑戦するも、「見事」不合格だった。

準2級と2級の「格差」を思い知った。

敗因は 、語彙力不足のみならず、文法力不足そしてリスニング力(英語さえ聞き取りに苦労したのに仏語で大苦労するのは当然か)だろう。 たいした準備もしないまま、10月に受験した漢検1級は、予想どおり「惨敗」だった。



  あまり不合格ばかりでは気が滅入るので、受かりそうなものを受験してみた。

7月の歴史能力検定(歴検)世界史3級は合格、しかし、12月に受けた同2級は不合格だった。

日本文学検定(日文検)が2010年から始まった。

初回は、3級のみで、「古典」と「近現代」に分かれていた。

12月に開催され、私は「近現代」のほうを選んで受験。公式 問題集だけ勉強して行ったら、ほとんど同問題集から出題だったので、80点満点中79点で合格した。

検定試験でこんな高得点を取ったのは、かつて数検準1級で満点を取り「 文部科学大臣賞」を獲得して以来だろうか。

更に、これまでの「お勉強系検定」とは違う検定試験に臨んだ 。

似顔絵検定(顔検)だ。幼少時代から絵を描くことが好きなほうで、一時期「将来は漫画家になりたい」などと思 っていたものだ。

これだと、たいした準備勉強も要らないだろうと、10月に3級を受験し、難なく合格した(得点は通知されず)。今後次第に級を上げていく方針。

以上を総括する(難試験・易試験を含め、非勉強系検定も含めて)と、 2010年は、4勝4敗であった。

こうして私は「中年検定マニア」になった
 

33歳〜39歳の医学生時代、医学の勉強とは別に英検及び種々の資格検定試験の勉強をしたものだ。その後医師となり多忙の日々を過ごすようになると、すっかり「受験勉強」をしないまま10年過ぎてしまった。

「若干」50歳となる頃、私の子らが英検や数検(英検は受けるのが当然となっているが、英検に比べマイナーな数検は、私が受けろと指導したもの)で四苦八苦している様を目の当たりにし、次のように思った。

―――英検の5級や4級の問題を見て―――

絵も多い。文字も大きい。級が低いとこんなに簡単な内容なんだ。英検は医学生時代1級まで取っているので、また英検の勉強しようという意欲は湧かないが、他の外国語なら低い級の合格は容易だろうと考えた。そこで、医学生時代、第二外国語でかなり勉強をしたことのあるドイツ語、そして第三外国語で少しばかり勉強したことのあるフランス語の検定を受けることとしたのである。

―――我が子らに数検を受けさせて―――

「教育パパ」というより「検定パパ」の私は、4人の子らに数検を強制的に受けさせた。申し込み手続きも私がすべて行った。我が子の出来の悪さに歯がゆい思いをし、子供に「勉強しろ」「勉強しろ」と言いながら、自分はビールを飲みつつTV観ていては説得力がないと考え、模範となるべく自らも受験しようと思い立った。まずは高校3年生程度の準1級を受けることとした。前回の医学部入試受験勉強から17年、医学部卒業後11年経ての「数学のお勉強」である。準1級用の問題集1冊を買ってひととおり解いてみた。高校の範囲なので、とても楽しく勉強できた。総計20時間も費やさなかったかもしれない。

さて、本番は、子供3人(当時、一番下の子は低年齢ゆえ受験せず)と一緒に「東京ビッグサイト」で受験。大きな会場だった。試験は絶好調で、一次も二次もあっさりと満点をゲット。その結果、後日、文部科学大臣賞をいただくこととなった。1級でないだけに忸怩たるものがあるが、拒否するほどでもなく、有り難く受賞したものである。

しかし、この後、大学レベルの1級の合格まで、長く辛い(笑)努力の日々が続くのであった・・・。

―――更に漢検も―――

 昨今の漢検協会の不祥事でちょっと「ダウン」という印象のある漢検。数年前は、子供らの間で、検定といえば、一に英検、二に漢検だった。というわけで、我が子らに漢検を受験させていたが、上記数検と同様の理由で、父親の私も「参戦」することとなった。

日本人の常識・教養としては、漢検2級までできれば、まず不便はない。新聞雑誌はみな読めて理解でき、大学入試もOKだ(現に私は2級レベルの漢字力でセンター試験及び東大入試2次の漢字問題を完答した)。

2級レベルのままで準1級に挑むと玉砕する。意外と知らない漢字の多さに落胆しながらも、気を取り直して準1級問題集を何冊も買って解いてみた。2か月くらいで5、6冊の問題集をやるとともに、できなかった漢字をメモ帳に書き写し、「細切れ時間」にながめるようにした。努力の甲斐あって、一度目の受験で合格できた。

いよいよ次は1級。やはり「超」がつく難関である。一度、「試し」で受けてみたが、完璧に打ちのめされた。TVで芸能人が1級問題に答えていたが、「芸能人に負けたくない」という気持ちがある。とまれ、準1級の際の倍以上の努力が必要だろう。ただ、時間をかけて努力さえすれば合格できるのではないかと考える。というのは、英検1級は2次のスピーチが難関で、単に机に向かって何百時間勉強しても受からないだろうし(英検の勉強法については「たかが英語、されど英語」で紹介する)、数検1級にいたっては、1次の計算問題が難関で、極めて迅速で正確な問題処理能力・計算力が求められており、勉強いっぱいしたからと言って決して受かりやすくなるものではない。極めて俊敏な計算力(単なる四則計算ではない)が求められるでもなく、「喋る」能力・スピーチ構成力が求められるでもなく、単に漢字の知識さえあれば合格できる漢検は、もしかしたら3つの中で最も容易かもしれない。とはいえ、その知識量は極めて膨大である・・・。

私の受験実績
 
検定以外の試験をも含む。
同じ検定試験の場合、合格した最高級のみ表示した
 
何度も不合格の憂き目に遭いながらも最終的に合格した試験
 

実用英語技能検定「英検」1級

実用数学技能検定「数検」1級

実用フランス語技能検定「仏検」準2級

 
2度目の挑戦で合格した試験
 

東京大学理科T類入学試験

通訳案内業(通訳ガイド)試験〔英語〕

 

1度で合格した試験
 

国家公務員採用上級(甲種)試験(現T種)「経済」

東京大学理科V類入学試験

医師国家試験

日本漢字能力検定「漢検」準1級

ドイツ語技能検定「独検」準1級レベル

歴史能力検定3級(世界史)

 
医学生時代、取得した資格(すべて1度で合格)
 

採石業務管理者試験

危険物取扱者試験甲種及び乙種

火薬類取扱保安責任者試験者甲種及び乙種

特殊無線技士試験

日本語教育能力検定試験

 
現在挑戦中の試験
  実用フランス語技能検定「仏検」2級
 
将来挑戦を考えている試験
 

日本漢字能力検定「漢検」1級

歴史能力検定2級(世界史)

河辺啓二の夢は「検定三冠王」
 

30歳代後半で英検1級、50歳代前半で数検1級合格。今度は漢検1級に受からなければならない(50歳代のうちに)。

3つとも1級取得している人って全国で何人いるのだろうか。文系・理系双方の知識・学力が必要であり、また、そういう能力があっても、私のようにある程度「モノ好き」でないと受験しないから、極めて少ないのではないかと思う。

級が低いときは、数学も漢字も外国語も同時並行で勉強できたが、高い級になると、さすがに厳しい。数検1級の勉強に時間がとられる間は、漢字の勉強は完全にSTOP、仏語は少しはやる、という感じであった。

さて、念願の数検1級に受かった現在、漢検学習に取り組まなければならないのだが、例の協会不祥事もあり(実はサボる言い訳?)、ちょっとボルテージが下がっている。実は同協会の「文検」(日本語文章能力検定)にも興味を持っていて、近々受験をと考えていたら、なんと、件の事件で「当面の間休止」になってしまった。官僚用語なら「当面の間」は、無期限にも解釈できる。要するに「休止」でなく「中止」ではないか。文検1級保持者や当該検定に向けて受験勉強している方々は憤っているだろうな・・・。

最近は、漢字だけでなく日本語能力全般を試す検定が普及しつつある。将来的にはそれらを受験してみたいと考えている。

「検定三冠王」に加えて
 

英数漢の「検定三冠王」のほか、ドイツ語・フランス語の2級以上合格を達成したいものだ。

50歳の秋、記念すべき「中年検定マニア」のスタートとなったのがドイツ語検定(独検)4級であった。当時は4級が最下級であった(現在は5級まである)。難なく合格した。幾つになっても「合格」は嬉しいものである。調子に乗って、翌年初夏には、独検3級に加えフランス語検定(仏検)5級・4級を受験し、すべてに合格した。

その年の秋、独検2級1次にパス。翌年1月の同2次にも合格。その後、独検の級の増設があった。つまり、4級の下に5級を設け、更に、2級と3級の「格差是正」のため、2級を準1級に改称し、その準1級と従来通りの3級の間に新2級を設けるというものだ(ちょっとややこしい)。というわけで私の合格した2級は、新しい準1級と同等となる。そのことの証明書も独検協会からいただいている。

このように独検でいちおうの目標を達成した年の秋、仏検3級に1回でパスした。仏検は、3級以上に2次試験の面接が課せられる英検と違い、3級までは2次試験はない。ちなみに独検は、以前は1級と2級のみ、現在は1級と準1級のみに2次試験が課せられている。

さて、仏検だが、その翌年(2008年)から仏検準2級への挑戦を開始した。「楽勝」だった3級までと違い、苦戦し続け、やっと2009年度秋季で合格した。2008年度春季、秋季、2009年度春季の一次試験3連敗の後だけに嬉しかった。2010年1月の二次試験(面接試験)は、試験官が日本人であっただけに容易であった。これで、フランス語最終目標2級への挑戦態勢は整ったことになる。

各検定試験のホームページはこちら
 

英検・・・http://www.eiken.or.jp/

数検・・・http://www.suken.net/japan.html

漢検・・・http://www.kanken.or.jp/index.php

独検・・・http://www.dokken.or.jp/

仏検・・・http://apefdapf.org/

歴検・・・http://www.rekiken.gr.jp/