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「赤ひげ」は船越英一郎の当たり役

2019.12.22

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・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(15)

山本周五郎の傑作小説『赤ひげ診療譚』には昔から少なからず興味はあった。しかし、原作を読んだことはないし、過去に何度も映像化されても観た覚えはない。以前にNHKBSで放映されたのをきっかけに「船越赤ひげ」のファンになってしまった。
今回11月~12月に「赤ひげ2」が放映されたので、全回録画して観た。江戸時代の小石川養生所を舞台に、無骨で謎めいた医師「赤ひげ」と青年医師との交流、そして貧しい患者や市井の人たちの姿を描いたもので、まさに江戸時代版医療ドラマである。
今までも船越英一郎の出演するTVドラマは何度か観たことがあるが、「赤ひげ」はまさにはまり役だと思ったものだ。貧しくて医者にかかれない者たちのために作られた小石川養生所所長・新出去定(にいで・きょじょう)を見事に演じている。こんな面白い「時代劇医療ドラマ」をどうして地上波で放映されないのだろう・・・。
小石川養生所は「救急病院」でもあるわけで、たびたび怪我人(外傷者)が「搬送」され、縫合処置が行われる。麻酔なしで真っ直ぐな針(現代では半円形)で、患者の悲鳴も厭わず縫っていく。当時はこうだったのだろう。医師と患者のとてつもない上下関係も、今昔を感じる。医師は横柄な口をきき、患者は只管謙る。昔はこうだったのだろう、今ではとても考えられない、笑ってしまいそうである。
貧しい者たちの医療に奮闘する赤ひげとその門下生医師たちだが、幕府からは常に予算を削られて、やりくりは四苦八苦。昔から「政府」というのは訳もなく予算を削ることを第一としているようだ。金持ちから高い医療費を分捕って養生所の維持費に充てる赤ひげはかっこよすぎる。

法医学ドラマがおもしろい

2019.07.28

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・・・・・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(14)
〔毛色の変わった医療ドラマが次々と・・・〕
今期の夜のテレビドラマでは、法医学ものが2つもある。
かつて医療ものと言えば、「白い巨塔」(多数あり)、「ドクターX」(テレビ朝日)など外科医が主人公というのが定番だった。しかし、最近は、産婦人科(TBS「コウノドリ」)、病理科(フジテレビ「フラジャイル」)、放射線科(フジテレビ「ラジエーションハウス」)と外科以外の診療科が舞台のドラマがどんどん作られていて面白い。これら全てが漫画を原作としている。まだテレビ化されていないが、麻酔科医が主人公の漫画も連載されており(「麻酔科医ハナ」)、これもいつかテレビドラマ化されるかもしれない。(残念ながら、私のような、開業医や内科医を主人公とするドラマは、医療ものとしてはつまらないのでお目にかからないなぁ--ちょっとした脇役ならよく出てくるけど)
〔法医学ドラマが面白くないはずはない〕
さて、今期の「監察医 朝顔」(フジテレビ)、と「サイン-法医学者 柚木貴志の事件-」(テレビ朝日)だが、どちらもなかなか面白い。「サイン」のほうは、韓国ドラマが原作とのこと。さすが韓国はストーリーを作るのは頗るうまい。
刑事モノと医療モノは、昔からある程度視聴率が稼げる定番ドラマだという印象はある。人間の生死に関わるモノだし、何か事件があれば警察、何か病気があれば病院と、万人にとって無関係であり得ない警察と医療、つまり普遍性が高いからであろう。多様な人間ドラマが織り交ぜられるからなお面白い。
そう考えれば、両者の合体とも言える法医学ドラマがある程度人気を得るのは当然で、今回の両ドラマの視聴率は概ね高いらしい(人気女優 石原ひとみ[昨年『アンナチュラル』で法医学者を演じていましたな]や深田恭子主演の他ドラマに勝っている)。
さて、そもそもいわゆる「解剖」について、ネット情報をも踏まえて久々に復習してみよう。
〔解剖の種類と特徴〕
解剖には大きく分けて、系統解剖、病理解剖、法医解剖の三つがある。
○系統解剖は人体の構造等を習得するために、大学医学部の解剖学で、検体による解剖実習として行われる解剖のことをいう。私も、20年以上前の医学部3年生のときのことを思い出す。一般的に、このとき「医学生になった実感」を感じると言われる。確かに医学部以外の学部では殆どないだろう。(私が医学生のとき、隣で「人類学」専攻の学生が解剖していたように思う。これはかなり例外的だろう)
○病理解剖は、病死者を遺族の承諾の下、病理医が患者の死後すぐに大学病院あるいは基準を満たす病院で行う解剖のことで、「剖検」ともいう。死因をはじめ病変の本態、種類、程度や治療の効果及び影響等を解明するために行われる。私が内科の研修医のとき、何度も病理解剖を経験した。担当の患者さんが亡くなると、遺族に解剖承諾をお願いし、OKが出ると、疲労困憊の身体に鞭打って病理学教室への手配などに走り回ることになる。病理解剖の際の記録は、担当研修医の仕事だった。何しろ東大病院内科だから重症末期の患者さん(手術しても助からないなど)ばかりを何人も受け持っていたものだ。亡くなる直前は殆ど寝ないで対応していて疲労は高まっていたところに、立ったまま病理解剖の記録をさせられて、かなりしんどかった、辛かった思い出がある。
○法医解剖には、司法解剖と行政解剖(広義)がある。
行政解剖は、更に、監察医制度のある地域で監察医によって強制的に行われる監察医解剖(狭義の行政解剖)と、監察医制度のない地域で行われている承諾解剖に区分される。ちなみに、現在監察医制度があるのは、東京23区・大阪市・名古屋市・横浜市・神戸市の5都市しかないらしい。だから、これらの地域以外は同じ目的であっても、行政解剖(狭義)ではなく承諾解剖となる。
司法解剖とは、犯罪の疑いのある死体について裁判上の鑑定のために行われる解剖をいい、行政解剖とは、犯罪の疑いはないが死因が不明確な不自然死とか異状死体など、監察医が行う解剖をいう。司法解剖も行政解剖(狭義)も、検察官などによる司法検視や警察官による行政検視の後に行われるので、遺族の承諾は不要。司法解剖・行政解剖は、変死体(異状死体)の死因究明や死亡時刻の推定等が主たる目的で、法律に基づいて行われるので、強制解剖という(一方、遺族の承諾を必要とする承諾解剖や病理解剖を任意解剖という) 
私は、医師になってからは法医解剖を見る機会がないが、医学生のとき、何度か見学した。「法医学」という科目での実習だが、「解剖学」の解剖実習(系統解剖)と違って、何しろいつご遺体が運ばれて来るのかは教授でもわからない。このため、法医学教室に「本日●●時より解剖あり」の掲示があれば、手が空いている医学生は自由に見学に参加できるシステムだった。地下1階の解剖室だが、法医学の先生が淡々と解剖しながら所見を述べるのを見学したものだ。鋭利な刃物で刺されたご遺体などだったが、最も印象に残ったのは嬰児(えいじ。赤ちゃんのこと)だ。よくありそうな、若い母親がトイレか何かに放置したものだった・・・。

「ドクターX」より「コウノドリ」

2017.12.23

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・・・・・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(13)

2016.01.03付けブログで絶賛した「コウノドリが戻って来た。やはり毎週観てしまった。今回も秀作だった。特に終盤の2回は、出産前診断とダウン症がテーマで、非常に考えさせられ、また胸を打つものであった。出産前診断でダウン症と判明した2組の夫婦が登場した。1組の夫婦は中絶した。もう1組の夫婦は、さんざん悩んだ挙げ句、中絶手術直前に奥さんが決心を翻し、中絶中止、産むこととなった。
このドラマのリアリティーの凄さには毎回感心しているが、今回も本物のダウン症のお子さんが多数「出演」していた。もちろん、お馴染みの出産シーンも本物の新生児が多数「出演」しており、いつもの感動を与えてくれたものだ。
リアリティーといえば、出演する役者陣が、綾野剛(産科医役)、星野源(同)、吉田羊(助産師役)、江口のりこ(ソーシャルワーカー役)など、決して美男美女でない(ファンの方には失礼!)ことが非常に現実的。医師やスタッフが美男美女ばかりの病院なんてあるわけないし・・・。
こんな素晴らしい医療ドラマなのに、視聴率が、あのあまりに非現実的な「ドクターX」(平均視聴率20%強、最終回25.3%)の半分の約12%とは・・・。日本人というのは、リアリティーのある医療ドラマより、消化器外科も心臓外科も脳外科も整形外科も、更に獣医までやる、とんでもない空想物語の非現実的な医療ドラマのほうが好きらしい。
〔2016.01.03付けブログでも紹介した岡井崇先生が、12月21日に肺ガンで逝去された。男性の平均寿命より約10歳も若い70歳だった。出産事故で脳性麻痺になった子どもに補償金を支払い、原因分析や再発防止策の検討も行う「産科医療補償制度」の創設に尽力されるなど、我が国産婦人科医療の牽引役だった。産科医療の抱える問題を広く認識してもらおうと計3作の小説(「ノーフォールト」「デザイナーベイビー」など)を発表されている。合掌〕

キムタクの「A LIFE~愛しき人~」には失望

2017.01.21

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(12)

3か月ごとに入れ替わるテレビドラマは、おおむねおもしろい。毎週観てしまうことが多い。毎回1時間弱の貴重な時間が奪われることを考え、なるべく観る番組は絞る必要がある。
さて、今期(1月~3月)のドラマだが、やはり医療ドラマが気になる。というわけで、SMAP解散で注目度の高いキムタク主演の「A LIFE~愛しき人~」第1話を観てみた。キムタク自身が「とてもリアル」と宣伝しているらしいので、少し期待して。1度めの手術が(不測の事態とはいえ)失敗するなど、途中まではよかった。う~ん、なかなかやるな、「失敗しない『ドクターX』と違ってリアルだな」と思っていたら、終盤のシーンであきれてしまった。
脳外科医である医師(浅野忠信)が脳腫瘍の妻(竹内結子)の手術を、友人でもある心臓外科医のキムタクに「この手術はお前しかできない」と嘆願するシーンだ。「は~?」脳腫瘍の専門は脳外科医でしょ。患者が妻である手術は困難と思うなら、大学時代の知り合いで腕のいい脳外科医に頼むのが常識的なはず。失望したので次回からは観ないこととした。「ドクターX」のように、ヒマさえあれば麻雀しでも手術は完璧というのとは違って、いつも手術の吻合(ふんごう)の練習をしているキムタク医師はリアルだなと感じていたのになぁ・・・。非現実的さが、脳外科も心臓外科も消化器外科も整形外科も何でもかんでもやってしまう「ドクターX」に近づいてしまった。せっかく、キムタク、竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、柄本明、及川光博、浅野忠信といった豪華出演陣なのだが・・・。まぁ、非現実的な「ドクターX」があんなにも高視聴率を叩き出すのだから、このドラマも高視聴率になるかもしれない。
(医療監修があの天皇陛下の心臓手術で有名になった順天堂大学の天野先生と出ていた。天野先生が「心臓外科医が脳の手術する」なんて言うはずないし、番組制作側に押し切られた?)
非現実的といえば、中卒の親が娘の中学受験に奮闘する「下克上家族」(阿部サダヲ主演)も今期のドラマだ。こちらは実話に基づいているらしいので、まだリアルと考えていいのだろう。

もしも警察官僚になっていたら

2016.12.18

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・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(11)

〔各省庁のキャリアへの就活〕
国家公務員試験上級甲種(→Ⅰ種→総合職)に合格しても、直ちに○○省勤務というわけにはいかない。会社訪問と同様に官庁訪問し何度も面接して内定を頂かなければならないのだ。このときに学歴差別があり、「東大卒」が当たり前の霞が関では早稲田等一流大でも私大卒は苦戦するらしい。現に試験に受かっても省庁から内定をもらえなかったという若い方に最近会った。私が「就活」した三十何年も前ならともかく、最近でもそんな状態とは・・・・。旧態依然の「お役所」らしい。
〔私の中央官庁就活〕
さて、テレビドラマ「キャリア」をほぼ毎週観て、「もし農水省でなく警察庁に入っていたら」などと非現実的なことを考えた。官庁訪問していた頃、私の第一志望省庁は通産省(通商産業省、今の経済産業省)だった。なにしろ、官僚を目指したきっかけは城山三郎の「官僚たちの夏」を読んだことだ。同作は、2009年、佐藤浩市主演でTBSテレビドラマ化されたが、当時の若い私は、国家のために粉骨砕身する通産官僚に単純に憧れたものだ。しかし、官庁訪問学生用控え室がいつもいっぱいのスター官庁、人気官庁―通産省―から採用内定はもらうのは至難の業。
結局、訪問して感触のよさそうだった農林水産省、労働省、会計検査院などから.農水省を選択した。実は、官庁訪問していた頃、京都大卒で高校の先輩の警察官僚の方から勧誘とも思われるお手紙を頂いたのだ。その先輩に頼れば警察庁から採用内定をもらったかも・・・。当時の私は、「ケーサツ、う~ん、犯人を追っかけるなんて怖くてできないなぁ」という不安や「通産省や農水省のような経済官庁でないから、産業、業界を持たないため天下り先もなさそうだなぁ」という誠に打算的な思惑などから警察庁は志望省庁外であった。その先輩を頼ることなく、一度だけ訪問したと記憶している。学生担当の方が「ほう、東大『工学部』かね!」とたいそう驚いてくれたことが印象に残っている。
〔テレビドラマ「キャリア~掟破りの警察署長~」〕
後に聴いた話では、キャリアの警察官僚が犯人を追っかけることはなく、そういう仕事はノンキャリアのベテラン刑事がやってくれるとのこと。ドラマ「キャリア」でも、強面(こわおもて)の高嶋政宏が好演するノンキャリ刑事が、事件現場にしゃしゃり出てくるキャリア署長(玉木宏)を迷惑そうに諫めるシーンが毎回出てくる。実際、キャリアの場合、30歳くらいの若さで署長になるが、現実的には玉木宏のようなイケメン署長はいないだろうし、事件現場に度々現れるキャリア署長はいないだろう。
〔映画「64(ロクヨン)」〕
そういえば、今年は、警察内のキャリア-ノンキャリア対立をも描いた映画として「64(ロクヨン)」があった。群馬県在住の人気作家横山秀夫の作品の映画化だ。これも主演は佐藤浩市だが、ノンキャリ刑事役だ。舞台のモデルは群馬県警と思われるが、具体的な県名は明かしてはいない。その県警の中でキャリア役は3人だけ登場している。トップの県警本部長(椎名桔平)、県警警務部長(滝藤賢一)及び若手(柄本佑)だ。映画の中では県警本部長は、まるで県警内の天皇陛下のごとくたいそう偉く描かれていた。十数年前、総務庁(現総務省。そこには各省庁からの出向者の寄り合い所帯の部署があり、彼は警察庁から、私は農水省から出向していた)時代に同僚だったTさんという方が群馬県警本部長に着任していた。おの腰の低かったTさんがこんな偉い扱いを受けていたのかなぁと思わざるをえない。もし、私が警察官僚になっていたら、どこかの県の県警本部長になれていたかしら。まぁ、少なくとも県警№2の警務部長にはなれただろう。いつも少しイヤな脇役を演じる滝藤賢一がこの映画でも彼らしさを遺憾なく発揮していた。(つい最近では高視聴率TVドラマ「ドクターX」で外科医「世界のキタノ」を演じた。)
〔もしも警察官僚になっていたら〕
警察庁は、各省庁の中で最も階級差別の激しい「役所」らしい。労働組合の強い農水省では、さほどのエリート扱いをされた感がしなかった(←こう言うとノンキャリの人に叱られる)が、警察庁に入庁していたら、玉木宏や滝藤賢一のごとく若くしてエラくなっていたことは確かだろう。そうすると、仕事-地位に満足して官僚を続けていたかも?

「コウノドリ」は秀作医療ドラマだ

2016.01.03

・・・・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(10)

2015年10月~12月の夜のTVドラマは、おもしろい医療ドラマ&医者主人公ドラマが目白押しだった。これまでこんなにも「テレビっ子」になったことがあっただろうかと思うほど毎日のようにテレビを見てしまった(反省)
火曜日 NHK「わたしをみつけて」・・・珍しく准看護師が主人公
水曜日 フジ「無痛」・・・患者の外観を見ただけで診断できる医師が主人公
木曜日 朝日「遺産争族」・・・葬儀屋に婿入りする研修医が主人公
(金曜日 テレ東「釣りバカ」・・・医療無関係だがついつい見てしまった)
金曜日 TBS「コウノドリ」・・・珍しく産科医が主人公
土曜日 NHK「破裂」・・・心臓外科医と官僚が主人公という珍しい組み合わせ
日曜日 TBS「下町ロケット」・・・後半は「ガウディ計画」で半分医療ドラマに

このほかにも産婦人科が舞台の「デザイナーベイビー」(火曜日NHK)もあった。これは、私が医学生のとき産婦人科学の講義をしてくれた岡井崇先生の書いた小説が原作だったにもかかわらず観ずに終わった(ほかのドラマで忙しかった)。おもしろそうなテーマだったが・・・、岡井先生、すみません。
視聴率ダントツの「下町ロケット」は確かにおもしろかったが、最も心を打ったのは、綾野剛主演の「コウノドリ」だ。こんなに心に響いたTVドラマは、何年か前の「風のガーデン」(2008年フジテレビ 緒形拳の遺作)以来である。

「赤ちゃんはフツーに生まれるのが当たり前」と考えがちな「お産シロウト」の視聴者にぜひ観てもらいたい名作だった。「赤ちゃんが生まれるのは奇跡なんです」というメッセージがよく伝わっていた。よくあるスーパー天才外科医が難手術を次々と成功させ、いつもハッピーエンドに終わる医療モノと違い、不幸にして赤ちゃん又は母体が助からなかったり、あるいは赤ちゃんの命が助かっても障害が残ったりするなど、極めて現実的な結末も頻繁に登場する、とてもリアリティーに富んだ医療ドラマだ。
リアリティーといえば、一部模型もあったようだが、多くは本物の赤ちゃん(協力病院のおかげ)が「出演」して、極めて実際に近いお産シーン、手術シーンを見せてくれた。医学生のときの学生実習のときから、お産は感動的だと感じていた私にとって、これらシーンはどれも胸打つものであった。
また、こんな優しい産科医がいたらいいなと日本中の妊婦さんたちを思わせたに違いない綾野剛(原作とソックリ)の名演技が光っていた。そして、冷徹で優秀な同僚産科医、ちょっと頼りない産科研修医、パワフルな助産師、ソフトな新生児科医、荒っぽいが頼もしい救急医、お笑い芸人演ずる麻酔科医、飄々とした院長など、多くの個性的な脇役たちもとてもよかった。
「コウノドリ」にすっかりハマッた私は、書店で原作の漫画単行本12巻を購入し読破。登場人物もストーリーもほとんど原作に忠実であることがわかった。テレビで「再現」した後の話(下屋研修医が救急に転科するなど)もあるようなので、ぜひ「コウノドリパートⅡ」の放映を望むものである。
(唯一、非現実的だと思えたのは、あんな超多忙な産婦人科医の仕事をしながらピアニストの仕事もこなすということか。まぁ、「天才ピアニスト」だからいいのかな。)

今夏の「戦争モノ」を観た感想

2015.09.01

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(9)

毎年、8月は、いわゆる「戦争モノ」のTVドラマや映画を観てしまう。今年、観たものでは、映画1本、TVドラマ2本が印象に残る。
まず、映画だが、『日本のいちばん長い日』は、日本人として観なくてはならないという義務感もあって観賞した。かなり史実に沿っていたと思うが、映画というエンターテインメント性からいえば、『永遠の0(ゼロ)』ほどの面白さはなかった。ネットで「字幕があるとよかった」という意見があったが、確かに現代日本語であまり使われない言葉が多々ある上に、激高して大声で話すシーンが多く、聞き取り・意味把握困難なことがあったのが残念。『永遠の0(ゼロ)』のような戦闘シーンもないのも、少し寂しい感が・・・。まぁ、かつて「ナイナイナイ~」と歌っていたイケメン・モックンが昭和天皇役を上手に演じていたのはよかったが。
TVドラマでは、二夜連続で放映された「レッドクロス~女たちの赤紙~」(TBS)は、なかなかよかったと思う。松嶋菜々子演じる主人公が、第二次世界大戦中に戦場に赴いた従軍看護婦の女性で満州事変から朝鮮戦争までの間の彼女の生き様を中心に描かれていた。印象的だったのは、軍医役の笑福亭鶴瓶だ。鶴瓶らしさを保ちながら名演していた。ドラマでは、日本人も中国人も、いい人もいれば悪い人もいるということが表現されていたと思う。
もう一つは、『妻と飛んだ特攻兵』(テレビ朝日)である。昭和20年8月15日の玉音放送から4日後、8月19日の満州で、特攻隊員である夫と共に、戦闘機に乗って飛び立った妻(堀北真希)がいた。なぜ、終戦の4日後に特攻作戦が敢行されたのか。なぜ夫婦で特攻機に乗り込んだのか、を描いている。こんな事実があったとは驚きである。
楽しめたこの2つのTVドラマの共通点は、8月15日の終戦の後に悲劇があったことだ。許されないのは、日ソ中立条約を一方的に破棄して攻め込んできた、当時のソ連の、日本人に対する非道卑劣な行為だ。特に、シベリアに抑留されて亡くなった何万人もの日本人及びその家族の無念さは計り知れない。ソ連→ロシアにこんなにもひどいことをされても、謝罪も賠償も要求しない、バカがつくほど「超お人良し」の日本。戦後70年経っても反日・抗日を国家の是としている中国・韓国との違いやいかに。

「水戸黄門」を楽しむ

2015.06.30

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(8)

昨日(6月29日)、TBSテレビ「水戸黄門」スペシャル版を見た。久々のコーモン様だ。これほど安心して観られる番組はなかった。究極のワンパターン「勧善懲悪」ドラマと揶揄されながら、長年にわたって愛されてきた国民的時代劇の一夜限りの登場である。
かつて、毎日午後4時から再放送があった。これを観ることを日課とする高齢者が多かった。だから、5時過ぎてから、私のクリニックは、ややお年を召した患者さんで込むことがあった。この再放送番組を見終わってから来院される方のためだ。
かく言う私も好きだった。何十年も前の独身時代の話だが、電話の留守録の受付曲を「じ~んせ~い、らくあ~りゃ~」ワンコーラスとしたことがあった。ウケ狙いだったが、待たされる友人、知人から顰蹙を買い、しばらくして取りやめた。でもあの歌の歌詞は、若かったあの頃も、そして、今も私の人生訓だ。

「ああ人生に涙あり」

人生楽ありゃ苦もあるさ
涙の後には虹も出る
歩いてゆくんだしっかりと
自分の道をふみしめて

人生勇気が必要だ
くじけりゃ誰かが先に行く
あとから来たのに追い越され
泣くのがいやならさあ歩け

人生涙と笑顔あり
そんなに悪くはないもんだ
なんにもしないで生きるより
何かを求めて生きようよ

さて、今回の2時間スペシャルだが、最後に大どんでん返し(いつもは善人役の田村亮が実は悪人)があるなど、なかなかおもしろかった。ただ、昔の水戸黄門を見慣れた私ら中高年にとって、世代交代で、若返った助さん・格さん、内藤剛志の弥七、林家三平の八兵衛など、前任の風貌・気質をよく継承してはいるが、わずかに違和感を覚えた。でも見事に演じられていると感じる。
今回のようなおもしろいドラマならまた観たいと思った。半年に1回くらい放映してくれないかなぁ。

高視聴率TV番組「ドクターX」はやり過ぎ

2014.12.06

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(7)

前回シリーズに引き続き、20%以上の高視聴率をたたき出している、テレビ朝日「ドクターx~外科医・大門未知子~」。確かにおもしろいが、最近やり過ぎの感が否めない。
何年か前なので第1シリーズのことは正確には覚えていないが、当初は、いわゆる「外科」、つまり消化器外科だったと思う。しかし、最近の大門未知子は、腹部の消化器外科はもちろん、脳外科、呼吸器外科、心臓外科、泌尿器科、産婦人科、整形外科、更には獣医の手術までこなしている。甲状腺の手術もあったが、専門は耳鼻咽喉科・頭頚部外科のはずだ。そのうち眼科の手術もやってしまうかも。
眼の手術までやっていたブラック・ジャックを思い出す。そういえば「Dr.コトー」も広範囲の手術していたなぁ。まぁ、ブラック・ジャックは典型的な漫画だったし、Dr.コトーは離島で他に医者がいないから何の手術でもやっていたと思えば、百歩譲ってOKとしよう。
でも、大門は、大病院にいて、周りに細分化された専門外科医が多数いるはずだ。その専門外科医より、あらゆる分野で大門のほうが手術がうまいというのは、余りにもムリがある話だ。その点、「医龍」は、おおむね心臓外科だけを扱っており、まともだった。
私が危惧するのは、全くの医療素人が、外科医はいろんな手術ができるんだというとんでもない誤解をしてしまうのではないかということだ。実際に、そう思っている人がいるようである。まぁ、テレビドラマだから、私みたいにクソ真面目に考える人間はいないかな(笑)。
〔追記〕
昔の少年時代、タイガースが好きだった私としては、(主役の米倉涼子の美脚には興味ないが)袢纏着て茫洋とした演技をする岸部一徳に大いに興味をそそられる。彼は、元々、ベースギターの名手なのだ。

「項羽と劉邦」にはまる

2014.08.17

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・・・・・・・・・河辺啓二のTVドラマ論(6)

最近の毎日のお楽しみは、仕事の後の夜、その日の午後3時~に録画したBSフジの「項羽と劉邦」を観ることだ。一般的にはより人気の高い「三国志」も好きだが、中国古代ドラマの中で「項羽と劉邦」は一際楽しめる。まずは横山光輝の漫画から始まり、司馬遼太郎の文庫本、そして通信販売で購入したDVDとほとんど「制覇」したつもりだが、連続テレビドラマというのは初めてだ。
私がこの物語に惹かれるのは、いくつか理由がある。
①後に脚色された「三国志演義」と違い、概ね史実に基づいていること―司馬遷の「史記」によるからだろう―
②なにしろ「漢字」、「漢文」、「漢民族」等の言葉のもととなる「漢」、前漢・後漢を合わせると約4世紀も続いた「漢」の初代皇帝となる劉邦の物語であること
③その劉邦が庶民―農民出身であることがおもしろい。多くの中国王朝で農民出身の皇帝は、この劉邦と「明」の初代皇帝朱元璋だけだ。四国のド田舎の農家生まれの私だけに興味が沸く。
④「四面楚歌」など、有名な熟語を生み出している。「三顧の礼」「泣いて馬謖を斬る」「髀肉之嘆」など「三国志」の中にも多くの故事成語を認めるが、「項羽と劉邦」の中にも「四面楚歌」のほか「馬鹿」「左遷」「国士無双」「背水の陣」「虞美人草」など現代日本で用いられている言葉の語源が紹介されていて興味深い。
⑤時代が紀元前200年頃の話というのがすごい。「キゲンゼン」なのだ。こんな大昔に始皇帝が巨大な建築物をつくっていた事実に驚かざるを得ない。

さて、ドラマのキャストだが、中年男の劉邦、血気盛んな青年の項羽の役にそれぞれ似つかわしい中国や台湾の有名俳優が当たっている。すごいなと思うのは、上記の「虞美人草」の語源・虞美人―虞姫(ぐき)を演じる女優の美しさだ。絶世の美女、傾国、傾城(けいせい)というのはこういう女性のことだろう。史実でもこれくらい美しかったのだろう(大昔の美的感覚は、本当はわからないが)、英雄・項羽の心を掴むにふさわしい容貌だ。なお、劉邦の正妻・呂雉(りょち)役の女優も大変な美人だが、実際の呂雉の容貌はどうだったかわからない。中国史に詳しい人は知っているだろうが、この呂雉、皇帝に即位した夫・劉邦が亡くなった後、その愛人(戚夫人)にとんでもない仕打ちをしている。ここで述べるのはおぞまし過ぎるので割愛する。
ともあれ、このドラマ、男優はそんなに「イケメン」が出ていると思えないが、女優陣は美人が多いように思える。世界最大の人口を抱える中国だから、そのぶん美女も多いということか。
http://www.bsfuji.tv/kingswar/about/index.html

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